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「盗聴器調査」のミステリー

出典: 事件はラブホで起きている
その名のとおり「盗聴器を探す」仕事。 主に依頼者さんの自宅へ行って、盗聴器発見機を使って、各周波数帯と周波数をしらみ潰しにチェックしていく。 ちなみに盗聴器の発見器の仕組みはハウリングを利用しているので、音が反響している場所を炙り出していくように探す。 ところで、この盗聴器調査って、実はなかなか興味深い仕事でもある。 僕は探偵社に勤めていた新人時代から、過去何十件もこの盗聴器調査を経験してきた。 だけど、実際に盗聴器が発見されたことは、実は過去に一度もない。……これが何を意味しているか、わかりますか? 僕は独立探偵で、今は自由にやっているから、盗聴器調査の依頼は基本的には受けないようにしている。 その理由は、「自分が盗聴されていると思い込んでしまっている方たち」からの依頼が後を絶たないから。実際、そうした事情がわかっていながら、盗聴器調査の依頼を受ける探偵もいる。 実はこの盗聴器調査って、専用の発見器を使えばものの4、5分でチェックは終了する。この調査に必要なのは、依頼者を納得させる会話力だ。 盗聴器調査を依頼してくる人たちに必要なのは、探偵による調査ではなく、治療だと思う。 だから僕は、基本的に盗聴器発見の依頼は受けないようにしている。